皆さんこんにちは!
福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている
株式会社ポーテック、更新担当の富山です。
目次
〜精度がすべてを決める、鉄とコンクリートの共演〜
緊張工事(プレストレストコンクリート工事)は、
コンクリート構造物に「あらかじめ力(プレストレス)」を与えることで、
強度・耐久性・ひび割れ抑制を実現する工法です。
その根幹を支えるのが、緊張資材の品質と精度。
ここでは、現場で使われる主要な資材とその役割を詳しく見ていきましょう💡
緊張工事の主役ともいえる「PC鋼材」。
これは、高強度の鋼線・鋼より線・棒鋼で構成され、
コンクリート内部で引っ張る力を担う“筋肉”のような存在です。
種類には以下のようなものがあります:
PC鋼より線(ストランド)…橋梁や床版に使用。高い引張強度を持つ。
PC鋼棒…建築スラブなどに使われる。施工が容易で短スパン向け。
PC鋼線…細径構造に適し、微調整がしやすい。
PC鋼材は、1本1本に製造番号や強度データが付与され、
ミリ単位の管理のもとで選定・施工されます。
定着具とは、引っ張った鋼材を固定する部品です。
コンクリート内に緊張力を保持するため、非常に重要な要素です。
代表的なタイプには:
ウェッジ式…くさび状で鋼材をしっかりとつかむ構造
ナット式…鋼棒のネジ部を固定するタイプ
定着具のわずかな摩耗やズレが、構造全体の性能に影響するため、
現場では清掃・点検を徹底し、定期的な交換が行われます🔧。
シースとは、PC鋼材を通す金属または樹脂製の管のことです。
コンクリート打設時に鋼材を守り、緊張後のグラウト注入の通路にもなります。
シースの選定は、構造形式や曲げ形状によって変わります。
金属シース…耐久性が高く、長スパン構造向き
樹脂シース…軽量で施工性に優れる
コンクリート打設時には、シースの浮き・折れ・潰れを防ぐため、
専用治具で固定しながら慎重に配置します。
緊張完了後、PC鋼材とシースの間に**グラウト(セメント系充填材)**を注入します。
これが内部を満たすことで、鋼材の防錆・付着強化・ひび割れ抑制が行われます。
グラウト材は、練りムラや空気混入を防ぐため、
自動攪拌機や圧送ポンプを使用して一定圧で充填します。
この工程をおろそかにすると、鋼材が腐食し寿命が大幅に短くなるため、
最も慎重な作業のひとつとされています。
緊張資材はどれも高精度かつ高品質が求められます。
JIS規格や国交省の品質基準を満たす材料を使用し、
施工中も「引張試験」「定着確認」「グラウト密実度試験」などを実施します。
すべては、構造物を“50年、100年持たせる”ための品質管理です。
緊張工事は、精密な作業とチームワークが求められる仕事です。
大型橋梁や高速道路、ビルなど、スケールの大きい現場で自分の技術が形になる――
その達成感は何物にも代えがたいものです。
未経験からでも、資材管理・緊張作業の補助など、ステップを踏んで技術を磨けます。
細かい作業が得意な方、モノづくりに誇りを持ちたい方にぴったりの現場です。
緊張工事は“見えない力”で構造を支える重要な技術です。
その中で使われる資材一つひとつに、職人のこだわりと技術が込められています。
資材を理解することは、安全で美しい構造をつくる第一歩。
緻密な工程の積み重ねが、社会インフラの未来を支えています。
次回もお楽しみに!
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