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皆さんこんにちは!
福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている
株式会社ポーテック、更新担当の富山です。
布設工事で代表的な二次製品といえば、ヒューム管です。
普段は地中に埋まっているため目にする機会は少ないですが、下水道や雨水排水を支える重要な資材です。
ここではヒューム管の特徴や施工方法について詳しく解説します。
ヒューム管は、遠心力鉄筋コンクリート管とも呼ばれ、鋼製型枠にコンクリートを流し込み、遠心力で締め固めて製造される管です。
強度が高く、耐久性にも優れており、下水道・雨水排水路・農業用水路など幅広い用途で利用されています。
高強度:鉄筋を配合しているため、大きな土圧や交通荷重にも耐えられる。
耐久性:長期にわたり使用でき、メンテナンスも比較的容易。
施工の汎用性:サイズや形状のバリエーションが豊富で、現場の条件に合わせやすい。
都市部の下水道網から農村の排水路まで、さまざまなインフラを陰で支えています。
掘削工事
バックホーなどを用いて、設置する深さ・幅を正確に掘削。
基礎工の施工
管を安定させるため、砕石やコンクリートで基礎を固める。
管の布設
クレーンを使ってヒューム管を吊り下ろし、所定の位置に設置。玉掛け作業員とオペレーターの連携が不可欠。
接合部処理
管と管の継ぎ目をモルタルやパッキンで密閉し、水漏れを防止。
埋戻し・仕上げ
周囲を埋め戻し、路面や地表を元に戻す。強度を確保するため、締固め作業を丁寧に行う。
安全確保:重量物を扱うため、クレーン作業は特に慎重に。
精度:わずかな角度のズレが排水機能に影響するため、水平・勾配を細かく確認。
チームワーク:オペレーター・監督・作業員の連携で一つひとつの工程を丁寧に進める。
ヒューム管は、見えない場所で都市の排水を支える縁の下の力持ちです。高い強度と耐久性を活かし、安全に施工することで、街の暮らしを長期にわたって守り続けます。
次に道路を歩くとき、地中にはこうしたインフラがあることを思い出すと、街の風景が少し違って見えてくるかもしれません。
次回もお楽しみに!
株式会社ポーテックでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている
株式会社ポーテック、更新担当の富山です。
目次
インフラ整備やコンクリート二次製品の布設工事において、欠かせないのが重機です。
人力では持ち上げられない重量物を安全かつ効率的に設置するため、現場ではさまざまな重機が活躍しています。
今回は布設に必要な代表的な重機と、それを操るオペレーターの役割について詳しく解説します。
クレーンは、ヒューム管や大型ブロックなどの重量物を正確な位置に吊り上げて設置するための重機です。
特徴:旋回・伸縮機能を駆使して狭い現場でも柔軟に対応可能。
活躍シーン:下水道管や橋梁部材など、重量物の据え付けに必須。
オペレーターの役割:吊り荷が揺れないようにコントロールし、玉掛け作業員との合図を確認しながら、正確に設置位置へ導きます。
クレーンがなければ布設は成り立たない――そう言っても過言ではありません。
バックホー(油圧ショベル)は、布設工事における掘削の主役です。
特徴:土を掘るだけでなく、積み込みや埋め戻し、整地も行える万能さ。
活躍シーン:下水管布設時の掘削、基礎工事での土砂の除去。
オペレーターの役割:正確な深さ・幅で掘削を行い、後の布設がスムーズに進むよう地盤を整える。
「掘る」だけでなく、「仕上げる」までを担う存在です。
フォークリフトは、一見倉庫のイメージが強いかもしれません。
しかし布設現場でも大活躍します。
特徴:狭い場所でも重量物を安全に移動可能。
活躍シーン:二次製品をトラックから降ろし、仮置き場から施工場所へ運搬。
オペレーターの役割:製品を傷つけず、バランスを崩さずに運ぶ。時には数トンの資材をミリ単位で動かす繊細な操作も求められます。
現場全体の効率を左右する、縁の下の力持ちです。
重機はただ操縦するだけではなく、安全管理と連携が不可欠です。
玉掛け作業員とのアイコンタクトや合図の確認
周囲の作業員との間隔保持
荷の特性や地盤の状態を踏まえた判断
オペレーターが安全を最優先に行動することで、現場全体の作業がスムーズに進みます。
布設工事において、クレーン・バックホー・フォークリフトは三種の神器とも言える存在です。そして、それを操るオペレーターの技術と判断力があって初めて、安全で正確な施工が実現します。
「重機の力 × 人の技術」――この組み合わせこそが、インフラを支える現場の大きな力です。
次回もお楽しみに!
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目次
コンクリート二次製品は、私たちの生活を長期にわたり支える存在です。
道路の下に埋まる管や、橋の基礎に使われるブロックが数年で壊れてしまっては困ります。
そのため工場では、「強度」「耐久性」「寸法精度」 の3本柱を軸に、徹底した品質管理が行われています。
圧縮強度はコンクリートの性能を示す最も基本的な数値です。試験では、供試体に徐々に荷重を加え、何N/mm²まで耐えられるかを測定します。
道路用側溝なら18N/mm²以上、下水管なら24N/mm²以上など、用途ごとに規格が決められており、1つでも基準を満たさない製品は出荷できません。
橋の床版や側溝など、横方向から力を受ける部材には曲げ試験が行われます。供試体の両端を支え、中央に荷重をかけて破断するまでの強度を測定します。
この試験によって、交通荷重や土圧に耐えるかどうかが確認され、現場での安心につながります。
現場で複数の製品を組み合わせて使う際、寸法のズレは致命的です。例えば、下水道管が数ミリずれるだけで水漏れや施工不良につながります。
工場ではノギスやレーザー測定器で寸法を測定し、規格内に収まっているかを逐一チェックします。
ひび割れや欠け、気泡跡などの外観不良は、見た目だけでなく耐久性にも影響します。そのため外観検査も非常に厳格です。
また、寒冷地向けには凍結融解試験、海岸部向けには塩害試験、中性化試験など、使用環境に応じた耐久試験も行われます。
これらの検査を通じて「50年持つのか」「100年耐えられるのか」という長期性能が保証されるのです。
コンクリート二次製品は、単なる「工場製品」ではなく、社会基盤を守るための使命を持っています。
緻密な製造工程と徹底した品質管理があって初めて、私たちの生活を数十年にわたって支える力強い建材となるのです。
次回もお楽しみに!
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コンクリート二次製品は、道路や下水道、橋梁、宅地造成など、あらゆる社会基盤を支える重要な建材です。
そのため工場では、品質にムラが出ないよう緻密な工程管理のもとで製造が行われています。
ここでは「練混ぜ → 成形 → 蒸気養生 → 検査」という一連の流れを、より詳しく解説します。
最初に行われるのが、セメント・骨材・水を正確な比率で練り混ぜる工程です。
このときに用いられる骨材には、砕石や川砂などがあり、粒度のバランスが強度に直結します。さらに近年では、フライアッシュやスラグといった副産物を混ぜ、環境負荷を低減した「エココンクリート」も増えています。
練混ぜには大型のミキサーが使用され、材料はコンピューター制御で計量されます。ほんの数%の誤差が後の強度不足につながるため、 「1バッチ1バッチが勝負」 といわれるほど重要な工程です。
練り上げたコンクリートは、製品の形に合わせて型枠に流し込みます。
例えば、ヒューム管(下水道管)には「遠心力成形(スピニング)」が用いられ、強固で緻密な管が製造されます。一方、側溝や擁壁ブロックは「振動成形」により、隅々までコンクリートを充填させるのが特徴です。
さらに最近では、プレキャストプレストレストコンクリート(PCaPC) と呼ばれる高強度製品も増えており、道路橋やトンネル覆工など大型インフラにも対応できる製造技術が進化しています。
コンクリートは通常、28日かけて設計強度に達します。しかし工場生産では短期間で製品を出荷する必要があるため、蒸気養生が行われます。
養生槽に製品を入れ、一定の温度と湿度を与えることで、わずか数時間〜1日程度で実用強度に到達します。
ただし、急激に加熱するとひび割れや強度不足の原因となるため、温度の上げ下げは緻密にコントロールされます。まさに 「時間と熱のマネジメント」 が問われる工程です。
完成した製品は、出荷前に必ず検査を受けます。外観の割れや欠けをチェックするだけでなく、抜き取ったサンプルを試験機で圧縮強度や曲げ強度を測定します。
さらに、現場での施工性を高めるため、寸法や平滑度も厳密に確認されます。製品がわずかに規格を外れるだけでも、施工の効率や安全性に影響を及ぼすため、「1ミリの誤差も許されない」 世界なのです。
こうして厳しい検査をクリアした製品だけが、社会インフラの現場へと送り出されます。
次回もお楽しみに!
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目次
前回は、コンクリート二次製品・布設・緊張工事の現状と課題についてお話ししました。
今回は、これからの未来像を一般的な市場での例を基に描きます。
**「人と環境にやさしい工事」**をキーワードに、業界は大きな変革を迎えようとしています。
コンクリートのCO₂排出削減は、建設業界全体の最重要テーマです。
今後は、以下のような新しい材料や製品が普及していきます。
低炭素コンクリート:製造時のCO₂排出を大幅削減
自己修復コンクリート:微細なひび割れを自動修復
高耐久・軽量パネル:輸送効率UP&施工スピード改善
これにより、環境負荷低減とメンテナンスコスト削減を同時に実現できます。
現場のデジタル化は加速しています。
BIM(Building Information Modeling)による設計・施工一体化
ドローンによる施工管理・進捗確認
センサー付きPC鋼材で緊張力をリアルタイム監視
これにより、施工ミス防止・品質の均一化・工程短縮が可能になり、
現場の安全性と効率は飛躍的に向上します。
将来の現場では、人と機械が協力する施工モデルが主流になります。
PC緊張作業を自動制御するロボット
プレキャスト部材を自動で布設する重機
遠隔操作による安全施工
これにより、若手不足や技能伝承の問題を緩和し、
「危険な作業を減らす」「品質を安定させる」ことが可能です。
今後のコンクリート工事は、単なる構造物づくりではなく、
「廃材のリサイクル」「再資源化」「長寿命化」を前提にしたサステナブル施工がスタンダードになります。
撤去時に再利用できるPC部材
再生骨材を使った新製品
メンテナンスコストを大幅削減する長寿命設計
こうした取り組みは、ゼロカーボン社会の実現にも直結します。
テクノロジーの導入により、現場作業とデジタル管理を融合した新しい職種が生まれます。
デジタル施工管理技士
環境対応型施工プランナー
プレキャスト生産ラインのロボットオペレーター
これからは、「肉体労働だけの仕事」ではなく、頭脳とデータを駆使する建設業へと変わっていきます。
コンクリート二次製品・布設・緊張工事の未来は、
**「安全・効率・環境配慮」**というキーワードで進化を続けます。
環境にやさしい材料と施工法
DXとロボットによる効率化
働き方の多様化とスキルアップ
こうした変化をチャンスに変え、**“未来のインフラを創る誇りある仕事”**を、私たちは続けていきます。
次回もお楽しみに!
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目次
私たちが関わる「コンクリート二次製品」「布設」「緊張工事」は、道路・橋梁・トンネル・上下水道など、社会インフラを支える重要な工事です。
しかし今、この業界はさまざまな課題と変化に直面しています。今回は、その現状と環境について詳しくお話しします。
コンクリート二次製品は、工場で製造されたコンクリート部材(U字溝、マンホール、ボックスカルバートなど)を指します。
これらを現場で布設し、ライフラインを構築するのが布設工事です。
さらに、橋梁や大型構造物では「PC鋼材を使った緊張工事」によって、構造体に高い耐荷力を持たせます。
これらの作業は、“日本の生活基盤を安全に支える”使命感の強い仕事ですが、その背景には深刻な課題もあります。
建設業界共通の課題である人手不足は、コンクリート関連工事でも顕著です。
若年層の入職率が低い
技能継承の時間が足りない
高度な施工技術を持つ職人の高齢化
特に緊張工事は、高度な知識と安全管理が求められるため、経験不足の人材では対応が難しい現場も多くなっています。
近年、原材料価格の上昇により、コンクリート製品や鋼材のコストが増大。
さらに輸送費や燃料代の高騰が追い打ちをかけています。
**「どうやって高品質を維持しながらコストを抑えるか」**が現場の大きな課題となっています。
集中豪雨・台風・地震など、自然災害が増加している今、インフラにはより高い耐久性と安全性が求められています。
浸水に強い側溝・排水施設
地震荷重に耐える橋梁構造
長寿命化を目指した緊張技術
現場は、**「50年先も機能する構造物」**を求められており、そのための施工品質と技術力の確保が不可欠です。
コンクリートは製造過程でCO₂排出が多い素材として知られています。
また、廃材処理や産業廃棄物の発生も課題です。
そのため、以下のような取り組みが進められています。
再生骨材や副産物を活用したコンクリート
環境配慮型の緊張材
省エネルギー製造プロセス
しかし、現場レベルではリサイクルやエコ製品のコスト負担が大きいという現実もあり、さらなる技術革新が求められています。
コンクリート二次製品・布設・緊張工事は、日本の社会インフラを支える重要な役割を担っています。
しかし、人材不足・コスト高・環境負荷・品質確保といった課題が複雑に絡み合う厳しい現状があります。
次回は、こうした課題をどう乗り越え、未来に向けてどんな進化を遂げるのか――
**「コンクリート工事の未来と可能性」**をテーマにお話しします。
次回もお楽しみに!
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目次
~安全・精度・効率を追求するための基本とは~
前回の記事では、コンクリート製品や布設・緊張工事の歴史についてお話しました。
今回はその続編として、**実務で必ず押さえておきたい「鉄則5ヵ条」**を、現場視点でご紹介します。
現場は常に“生もの”です。条件や環境は刻一刻と変わります。だからこそ、どんな現場でもブレずに守るべき「基本の鉄則」を持つことが、事故ゼロ・高品質な施工への第一歩です。
据付位置、部材寸法、搬入ルート、重機の旋回範囲、地中埋設物の有無など、施工前の確認が命です。
「ちょっとズレただけ」「思っていた位置と違った」が、数センチの誤差で構造的致命傷になりかねません。
現場での“即断即決”を避け、図面と現地の整合性をしっかり確認し、関係者で共有することが、全ての基本です。
布設工事では、いかに正確に水平を出すかが重要です。
たとえ製品そのものが高精度であっても、下地の転圧不足や不陸調整の甘さがあると、後に大きな沈下・ひび割れの原因となります。
基礎地盤の締固め、路盤調整材の選定、レベル測量など、**「見えなくなる部分こそ丁寧に」**が鉄則です。
布設作業や緊張作業は、重量物の吊り上げ・高所作業・高圧作業など、災害リスクの高い工種です。
事故の多くは「合図が伝わっていなかった」「死角から人が入っていた」「声をかけたつもりが聞こえていなかった」といった“すれ違い”から起こります。
KY活動、声出し確認、作業員間の目配せ・合図、そして**「安全帯を義務化し、使い方まで徹底」**することが必須です。
PC鋼材の緊張作業は、施工後に戻せない作業です。
定着アンカー・導入力・グラウト充填・養生管理まで、すべての段取りと管理が仕上がりを決めます。
ケーブルの通りや防錆処理、トルク管理、張力計測値などは「記録にも残る」ため、第三者にも説明できるよう、一つひとつのプロセスに根拠を持つことが重要です。
雨天での布設、夏場の高温下での緊張、冬季のグラウト凝固遅延――すべてが品質に影響します。
現場では“工程通り”に進めたくなる気持ちは分かりますが、コンクリートや鋼材は気象条件に敏感です。
現場判断で「やめる勇気」も品質確保の大前提。天候・温度・湿度を常に意識し、「人・材料・機械のコンディション」を最良に保つことが求められます。
土木やインフラの世界では、「誰も気づかないほど当たり前に機能する」ことが最高の成果です。
その“当たり前”をつくるためには、こうした鉄則を一つもおろそかにせず、丁寧な段取りと技術の蓄積が必要です。
目立たないけど、なくてはならないこの工事分野。だからこそ、真面目に、誠実に、鉄則を守る人たちが輝きます。
次の時代の基盤をつくる仲間たちへ、これらの鉄則が届けば嬉しく思います。
次回もお楽しみに!
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株式会社ポーテック、更新担当の富山です。
目次
今回は「コンクリート二次製品」「布設工事」「緊張工事」の歴史について、建設業のインフラ技術の進化をたどる視点でご紹介します。
私たちの暮らしを支える道路、橋梁、上下水道や造成地の裏側では、これらの技術が長年にわたって発展を遂げてきました。なかなか表舞台に出ることは少ない領域ですが、縁の下の力持ちとしてなくてはならない工法たちです。
コンクリートは古くローマ時代から使われてきた建材ですが、日本において本格的に使われ始めたのは明治以降です。初期は「現場打ち」が主流で、型枠を組み、その場で生コンを流し込む方式でした。
しかし、昭和30年代以降の高度経済成長期になると、工場であらかじめ成形された「コンクリート二次製品(プレキャスト製品)」の需要が急増します。
電柱・側溝・擁壁・ヒューム管・カルバート・U字溝などが量産され、現場での作業効率や品質安定の面からプレキャスト方式は急速に広まりました。
これにより、工期短縮・コスト低減・品質安定が実現され、特に公共工事や都市インフラ整備において中核を担う存在となっていきます。
「布設」とは、コンクリート製品を所定の場所に据え付ける工事のことです。
昭和の中頃までは人力と簡単な滑車などで据付ける場面も多く、大変な重労働でした。
やがて昭和後期から平成初期にかけて、油圧ショベルやラフタークレーンの普及により、布設工事は“重機化”の時代へと移行します。熟練工の勘と経験に頼っていた時代から、図面に基づいた高精度な位置決め・レーザーレベルや計測機器を用いた施工が主流になり、安全性と生産性が格段に向上しました。
また、近年ではICT建機やBIM/CIMによる「施工の見える化」が進み、布設工事においてもデータ活用が浸透し始めています。
「緊張工事」とは、プレストレスト・コンクリート(PC工法)における作業の一環であり、鋼製のPC鋼材を緊張(引っ張り)した状態で固定し、コンクリート構造物に高い耐久性とたわみに対する抵抗力を持たせる技術です。
この技術は、戦後日本の橋梁建設に革命をもたらしました。昭和30年代以降、従来の鉄筋コンクリート(RC)に比べて長大スパン・高耐久・軽量化を実現できるPC構造は、高速道路や高架橋、床版、張出し構造などに多用されるようになります。
平成以降は「後施工PC」や「グラウチングの高性能化」、さらには「プレキャストPC部材」の量産化なども進み、品質と施工性の両立が実現。近年では耐震補強や老朽化対策としてのPC緊張工事のリニューアル需要も増えています。
コンクリート二次製品・布設工事・緊張工事は、いずれも目立つ存在ではありません。
しかし、都市機能やライフラインを支えるこれらの技術がなければ、私たちの生活は成り立ちません。
これからの時代、高齢化や人手不足、脱炭素、SDGsの波の中で、これらの分野はさらなる進化が求められています。次回は、その進化を支えるために大切な「鉄則」について深掘りしてまいります。
次回もお楽しみに!
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目次
今回は、私たちが日々扱っている「コンクリート二次製品」「プレキャスト工法」「緊張工事」のこれからの可能性と未来について、じっくりとお話ししたいと思います。
かつては現場で型枠を組んで、生コンを打設して、養生して……という手順が当たり前だったコンクリート工事。
しかし今は、工場で精密に作られた製品を**“現場で組み立てる”プレキャスト工法**が主流になりつつあります。
その理由は:
天候の影響を受けにくい
品質の均一化が可能
工期の大幅短縮
廃材・作業事故の削減
特に大規模造成地や都市部のインフラ工事では、“早く・安全に・確実に”施工を完了させるために欠かせない技術となっています。
これからの建設業は、**「つくって終わり」ではなく「環境と共に続いていく構造物づくり」**が求められています。
その中で、コンクリート二次製品やPC工法は――
廃棄物の少なさ(=環境負荷の低減)
施工時CO₂の削減
高耐久化による維持コストの抑制
といった面からも注目されています。さらに、**セメント使用量を抑えた“低炭素コンクリート”**や、リサイクル骨材を用いた製品開発も進んでいます。
BIM・CIM活用による三次元施工計画の最適化
ドローン+AIによる出来形管理・変位モニタリング
自動緊張装置の導入で作業の省人化と安全性アップ
3Dプリンターでの型枠不要な構造物構築
こうした革新はすでに始まっており、近い将来、コンクリート構造物の施工も「工業製品のように精密かつ短期で完成」する時代がやってきます。
どれだけ技術が進化しても、現場を支えるのは「人の経験と判断」です。
機械化が進んでも、私たち職人の“現場勘”“責任感”“知恵と工夫”があってこそ、社会インフラは安全に、確実に形を成します。
私たちはこれからも、新しい技術を学び、受け入れ、次の世代に誇れる技術として残していく。
その志を胸に、これからもコンクリートと向き合ってまいります。
次回もお楽しみに!
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社ポーテック、更新担当の富山です。
目次
今回は、コンクリート二次製品の据付や布設、PC(プレストレストコンクリート)構造物の緊張工事において、
**実際の現場でどのようなトラブルが起こるのか?そしてそれをどう乗り越えるのか?**について、私たちの経験を交えて一般的な市場での事例をご紹介していきます。
コンクリート二次製品は、その重さゆえにクレーン車やトレーラーなどによる運搬が必要不可欠です。
しかし、道路事情や天候、さらには施工時のラフな扱いによって、コーナーの欠けや表面の剥離といった損傷が起こることもあります。
→ 対策例:
・事前にルート確認と交通誘導体制の整備
・荷台上での養生材・滑り止めの徹底
・クレーンオペと誘導員の意思疎通を密にする
図面上ではぴったり収まるはずの部材が、いざ現場で設置しようとすると寸法誤差や基礎との不整合が生じることがあります。特に側溝、ボックスカルバート、U字溝などは据え付け誤差が後工程に大きく影響します。
→ 対策例:
・据付前に測量機器(トータルステーション等)による基礎芯確認
・現場での製品仮置きによるフィッティング確認
・調整材やスペーサーの用意によるその場対応
PC構造の緊張作業では、油圧ジャッキの不調・ホースの漏れ・アンカーの滑りなど、わずかなミスが構造全体の耐久性を左右します。現場では“1ミリ単位”の緊張量管理が求められます。
→ 対策例:
・作業前の圧力確認と予備機材の持参
・技能者による手順書に沿った作業と“ダブルチェック”の徹底
・緊張後の張力確認記録(グラフ化)で客観的な品質管理を実施
どんなに綿密な準備をしても、現場では思わぬ事態が起こります。
しかし、経験を積んだ職長や作業員たちは、**「現場で判断し、瞬時に最適な手を打つ」**力を持っています。
だからこそ――
・過去の失敗を記録し、次の現場に活かす
・若手にもしっかり共有する
・一人ひとりが“見て、感じて、判断できる”現場をつくる
これが、トラブルを力に変える現場力の土台なのです。
次回もお楽しみに!
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