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月別アーカイブ: 2025年11月

社会科見学で小学生生来社、ありがとうございます😊

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ポーテックのよもやま話~第19回~

皆さんこんにちは!

 

福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている

株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

 

 

 

⚙️緊張工事に使う資材

〜精度がすべてを決める、鉄とコンクリートの共演〜

緊張工事(プレストレストコンクリート工事)は、
コンクリート構造物に「あらかじめ力(プレストレス)」を与えることで、
強度・耐久性・ひび割れ抑制を実現する工法です。

その根幹を支えるのが、緊張資材の品質と精度
ここでは、現場で使われる主要な資材とその役割を詳しく見ていきましょう💡


🧵1. PC鋼材(Prestressing Steel)

 

緊張工事の主役ともいえる「PC鋼材」。
これは、高強度の鋼線・鋼より線・棒鋼で構成され、
コンクリート内部で引っ張る力を担う“筋肉”のような存在です。

種類には以下のようなものがあります:

  • PC鋼より線(ストランド)…橋梁や床版に使用。高い引張強度を持つ。

  • PC鋼棒…建築スラブなどに使われる。施工が容易で短スパン向け。

  • PC鋼線…細径構造に適し、微調整がしやすい。

PC鋼材は、1本1本に製造番号や強度データが付与され、
ミリ単位の管理のもとで選定・施工されます。


🧩2. 定着具(Anchorage)

 

定着具とは、引っ張った鋼材を固定する部品です。
コンクリート内に緊張力を保持するため、非常に重要な要素です。

代表的なタイプには:

  • ウェッジ式…くさび状で鋼材をしっかりとつかむ構造

  • ナット式…鋼棒のネジ部を固定するタイプ

定着具のわずかな摩耗やズレが、構造全体の性能に影響するため、
現場では清掃・点検を徹底し、定期的な交換が行われます🔧。


🌀3. シース(Sheath)

 

シースとは、PC鋼材を通す金属または樹脂製の管のことです。
コンクリート打設時に鋼材を守り、緊張後のグラウト注入の通路にもなります。

シースの選定は、構造形式や曲げ形状によって変わります。

  • 金属シース…耐久性が高く、長スパン構造向き

  • 樹脂シース…軽量で施工性に優れる

コンクリート打設時には、シースの浮き・折れ・潰れを防ぐため、
専用治具で固定しながら慎重に配置します。


💧4. グラウト材(Grout)

 

緊張完了後、PC鋼材とシースの間に**グラウト(セメント系充填材)**を注入します。
これが内部を満たすことで、鋼材の防錆・付着強化・ひび割れ抑制が行われます。

グラウト材は、練りムラや空気混入を防ぐため、
自動攪拌機や圧送ポンプを使用して一定圧で充填します。

この工程をおろそかにすると、鋼材が腐食し寿命が大幅に短くなるため、
最も慎重な作業のひとつとされています。


🧰品質基準と管理

 

緊張資材はどれも高精度かつ高品質が求められます。
JIS規格や国交省の品質基準を満たす材料を使用し、
施工中も「引張試験」「定着確認」「グラウト密実度試験」などを実施します。

すべては、構造物を“50年、100年持たせる”ための品質管理です。


👷‍♂️求職者の方へ

 

緊張工事は、精密な作業とチームワークが求められる仕事です。
大型橋梁や高速道路、ビルなど、スケールの大きい現場で自分の技術が形になる――
その達成感は何物にも代えがたいものです。

未経験からでも、資材管理・緊張作業の補助など、ステップを踏んで技術を磨けます。
細かい作業が得意な方、モノづくりに誇りを持ちたい方にぴったりの現場です。


まとめ

 

緊張工事は“見えない力”で構造を支える重要な技術です。
その中で使われる資材一つひとつに、職人のこだわりと技術が込められています。

資材を理解することは、安全で美しい構造をつくる第一歩。
緻密な工程の積み重ねが、社会インフラの未来を支えています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っております。

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