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月別アーカイブ: 2025年8月

ポーテックのよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている

株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

 

 

品質管理の重要性

 

 

 

コンクリート二次製品は、私たちの生活を長期にわたり支える存在です。

道路の下に埋まる管や、橋の基礎に使われるブロックが数年で壊れてしまっては困ります。

そのため工場では、「強度」「耐久性」「寸法精度」 の3本柱を軸に、徹底した品質管理が行われています。


1. 圧縮強度試験 ― 基本中の基本

 

圧縮強度はコンクリートの性能を示す最も基本的な数値です。試験では、供試体に徐々に荷重を加え、何N/mm²まで耐えられるかを測定します。


道路用側溝なら18N/mm²以上、下水管なら24N/mm²以上など、用途ごとに規格が決められており、1つでも基準を満たさない製品は出荷できません。


2. 曲げ試験 ― 横からの力に耐えるか

 

橋の床版や側溝など、横方向から力を受ける部材には曲げ試験が行われます。供試体の両端を支え、中央に荷重をかけて破断するまでの強度を測定します。


この試験によって、交通荷重や土圧に耐えるかどうかが確認され、現場での安心につながります。


3. 寸法精度 ― 施工性を左右する要素

 

現場で複数の製品を組み合わせて使う際、寸法のズレは致命的です。例えば、下水道管が数ミリずれるだけで水漏れや施工不良につながります。


工場ではノギスやレーザー測定器で寸法を測定し、規格内に収まっているかを逐一チェックします。


4. 外観検査と耐久試験 ― 長寿命を守るために

 

ひび割れや欠け、気泡跡などの外観不良は、見た目だけでなく耐久性にも影響します。そのため外観検査も非常に厳格です。

また、寒冷地向けには凍結融解試験、海岸部向けには塩害試験、中性化試験など、使用環境に応じた耐久試験も行われます。


これらの検査を通じて「50年持つのか」「100年耐えられるのか」という長期性能が保証されるのです。


まとめ

 

コンクリート二次製品は、単なる「工場製品」ではなく、社会基盤を守るための使命を持っています。


緻密な製造工程と徹底した品質管理があって初めて、私たちの生活を数十年にわたって支える力強い建材となるのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社ポーテックでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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ポーテックのよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている

株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

 

 

コンクリート二次製品の製造工程

 

 

 

コンクリート二次製品は、道路や下水道、橋梁、宅地造成など、あらゆる社会基盤を支える重要な建材です。

そのため工場では、品質にムラが出ないよう緻密な工程管理のもとで製造が行われています。

ここでは「練混ぜ → 成形 → 蒸気養生 → 検査」という一連の流れを、より詳しく解説します。


1. 練混ぜ ― 配合の命

 

最初に行われるのが、セメント・骨材・水を正確な比率で練り混ぜる工程です。


このときに用いられる骨材には、砕石や川砂などがあり、粒度のバランスが強度に直結します。さらに近年では、フライアッシュやスラグといった副産物を混ぜ、環境負荷を低減した「エココンクリート」も増えています。

練混ぜには大型のミキサーが使用され、材料はコンピューター制御で計量されます。ほんの数%の誤差が後の強度不足につながるため、 「1バッチ1バッチが勝負」 といわれるほど重要な工程です。


2. 成形 ― 用途に応じた多彩な方法

 

練り上げたコンクリートは、製品の形に合わせて型枠に流し込みます。


例えば、ヒューム管(下水道管)には「遠心力成形(スピニング)」が用いられ、強固で緻密な管が製造されます。一方、側溝や擁壁ブロックは「振動成形」により、隅々までコンクリートを充填させるのが特徴です。

さらに最近では、プレキャストプレストレストコンクリート(PCaPC) と呼ばれる高強度製品も増えており、道路橋やトンネル覆工など大型インフラにも対応できる製造技術が進化しています。


3. 蒸気養生 ― 短期間で高強度に

 

コンクリートは通常、28日かけて設計強度に達します。しかし工場生産では短期間で製品を出荷する必要があるため、蒸気養生が行われます。

養生槽に製品を入れ、一定の温度と湿度を与えることで、わずか数時間〜1日程度で実用強度に到達します。


ただし、急激に加熱するとひび割れや強度不足の原因となるため、温度の上げ下げは緻密にコントロールされます。まさに 「時間と熱のマネジメント」 が問われる工程です。


4. 検査 ― 出荷前の最終関門

 

完成した製品は、出荷前に必ず検査を受けます。外観の割れや欠けをチェックするだけでなく、抜き取ったサンプルを試験機で圧縮強度や曲げ強度を測定します。

さらに、現場での施工性を高めるため、寸法や平滑度も厳密に確認されます。製品がわずかに規格を外れるだけでも、施工の効率や安全性に影響を及ぼすため、「1ミリの誤差も許されない」 世界なのです。

こうして厳しい検査をクリアした製品だけが、社会インフラの現場へと送り出されます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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