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ポーテックのよもやま話~第17回~

皆さんこんにちは!

 

福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている

株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

 

 

二次製品の代表例:L型擁壁

 

 

 

🌍 道路や宅地を守る、見えない力持ち

 

街を歩いていても、普段あまり意識されることのない“L型擁壁”。


しかしこの構造物は、道路や住宅地を安全に守るための縁の下の力持ちなんです💪


🧱 L型擁壁とは?

 

「L型擁壁」とは、文字どおりL字型のコンクリート構造物。
垂直の壁(壁体)と、水平の底盤(フーチング)から成り立っています。
地面にL字を横倒しにしたような形をしており、
壁体部分が土を支え、底盤部分がその力を地面に分散して支える仕組みです✨

例えば、道路の法面や宅地造成地の境界などで、
土砂が崩れないように支える“防護壁”として多く使われています。


⚙️ 構造のポイントと設計の考え方

 

L型擁壁の魅力は、現場施工の効率性と安定性にあります。

🔹 1. 安定計算が命
設計時には、「転倒・滑動・支持力」の3つの安定条件を満たす必要があります。
土圧・水圧・地震力など、あらゆる外力を考慮し、
安全率を確保することが求められます。

🔹 2. 設置時の“水平”が大事!
L型擁壁はプレキャスト(二次製品)として製造され、現場に搬入して据え付けます。
だからこそ、設置時の基礎整地とレベル調整が非常に重要です。
少しでも傾くと、将来的にひび割れや沈下の原因になることも。

🔹 3. 排水構造を忘れずに
擁壁背面には、必ず「裏込め材」や「水抜きパイプ」を設けます。
これは、雨水がたまって水圧で押されるのを防ぐため。
見えない部分ですが、安全性を大きく左右する重要ポイントです🌧️


🏗️ 施工の流れと現場の工夫

 

L型擁壁の施工は、大きく以下の流れで進みます👇

1️⃣ 基礎地盤の整地・転圧
 → 擁壁を安定させるために、地盤をしっかり固める。

2️⃣ 基礎コンクリートの打設
 → 擁壁の“土台”となる部分。水平精度が命。

3️⃣ L型擁壁の据付
 → クレーンで慎重に吊り上げ、基礎上に設置。位置・高さをミリ単位で確認。

4️⃣ 裏込め材の投入・転圧
 → 排水性の良い砂利を敷き詰め、安定を強化。

5️⃣ ジョイント目地の処理・仕上げ
 → 防水性を高め、見た目も美しく✨


🌿 “安全と美観”を両立する構造美

 

L型擁壁は、単に「土を支える壁」ではありません。
敷地の境界や街の景観を整える**“構造美の象徴”**でもあります。

近年では、表面を化粧仕上げにしたり、緑化対応のタイプも登場🌱
土木とデザインの融合が進み、「見せる擁壁」へと進化しています。


💬 まとめ

 

✅ L型擁壁は土を支えるL字型構造物
✅ 設計では安定計算と排水処理が重要
✅ 現場施工では水平・精度・排水対策がカギ
✅ 景観との調和も求められる時代へ

普段は目立たないけれど、社会を陰で支えるL型擁壁。
その1枚1枚の設置に、職人たちの経験と誇りが込められています🏗️

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っております。

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