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ポーテックのよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っている

株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

 

 

コンクリート二次製品の製造工程

 

 

 

コンクリート二次製品は、道路や下水道、橋梁、宅地造成など、あらゆる社会基盤を支える重要な建材です。

そのため工場では、品質にムラが出ないよう緻密な工程管理のもとで製造が行われています。

ここでは「練混ぜ → 成形 → 蒸気養生 → 検査」という一連の流れを、より詳しく解説します。


1. 練混ぜ ― 配合の命

 

最初に行われるのが、セメント・骨材・水を正確な比率で練り混ぜる工程です。


このときに用いられる骨材には、砕石や川砂などがあり、粒度のバランスが強度に直結します。さらに近年では、フライアッシュやスラグといった副産物を混ぜ、環境負荷を低減した「エココンクリート」も増えています。

練混ぜには大型のミキサーが使用され、材料はコンピューター制御で計量されます。ほんの数%の誤差が後の強度不足につながるため、 「1バッチ1バッチが勝負」 といわれるほど重要な工程です。


2. 成形 ― 用途に応じた多彩な方法

 

練り上げたコンクリートは、製品の形に合わせて型枠に流し込みます。


例えば、ヒューム管(下水道管)には「遠心力成形(スピニング)」が用いられ、強固で緻密な管が製造されます。一方、側溝や擁壁ブロックは「振動成形」により、隅々までコンクリートを充填させるのが特徴です。

さらに最近では、プレキャストプレストレストコンクリート(PCaPC) と呼ばれる高強度製品も増えており、道路橋やトンネル覆工など大型インフラにも対応できる製造技術が進化しています。


3. 蒸気養生 ― 短期間で高強度に

 

コンクリートは通常、28日かけて設計強度に達します。しかし工場生産では短期間で製品を出荷する必要があるため、蒸気養生が行われます。

養生槽に製品を入れ、一定の温度と湿度を与えることで、わずか数時間〜1日程度で実用強度に到達します。


ただし、急激に加熱するとひび割れや強度不足の原因となるため、温度の上げ下げは緻密にコントロールされます。まさに 「時間と熱のマネジメント」 が問われる工程です。


4. 検査 ― 出荷前の最終関門

 

完成した製品は、出荷前に必ず検査を受けます。外観の割れや欠けをチェックするだけでなく、抜き取ったサンプルを試験機で圧縮強度や曲げ強度を測定します。

さらに、現場での施工性を高めるため、寸法や平滑度も厳密に確認されます。製品がわずかに規格を外れるだけでも、施工の効率や安全性に影響を及ぼすため、「1ミリの誤差も許されない」 世界なのです。

こうして厳しい検査をクリアした製品だけが、社会インフラの現場へと送り出されます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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福井県坂井市を拠点に福井県・富山県・石川県などの北陸エリアで、コンクリート二次製品・布設・緊張工事などを主な事業として行っております。

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